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2013年12月31日 (火)

積極的「戦争」主義

蒲田慧

悪い夢を見ているような年末だった。
安倍首相が脱兎のごとく靖国参拝。
就任一周年記念に、戦死を美化する神社を際立たせた。
これから、「集団的自衛権」行使を認めさせ、米軍の戦争に参戦する。
自衛隊員合祀の道を掃き清めに行ったか。
特定秘密保護法が強行採決され、軍事機密が最優先される世の中になった。
防衛予算を増額、自衛隊員も増強、航続距離の長いオスプレイ、空中給油機、無人偵察機、水陸両用車を購入し、沖縄のジュゴンの海を埋め立て、米軍基地を建設・提供しようとしている。
靖国神社は侵略戦争を「聖戦」に変換する装置だった。
戦死した兵士はいや応もなく「英霊」にされた。
これから増税と就職難に苦しむ若者から自衛隊就活が増えそうだ。
いままでは憲法九条が隊員の戦死を阻んできた。
殺しも殺されもしない、それが戦争放棄の国の魅力だった。
敗戦時「国民学校」一年生だった私は、戦後民主教育とともに育ってきた。
「戦争はしない」「武力で威嚇しない」。
その日本人の反省と誓いと宣言を誇りに思ってきた。
安倍首相が信じている「武力による平和」論は前世紀の遺物である。
日本国憲法の精神をまったく理解できず、戦争を「平和」と言い換えて語っているだけだ。
今年は議会制民主主義試練の年だった。
除夜の鐘の響きはことさら意味深長だ。
(ルポライター)
2013.12.31 東京新聞朝刊21面「本音のコラム」より
*改行だけ、こちらでかってにさせてもらいました*

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